お引越しのお知らせ
申し訳ありません。
本日よりこちらにお引越しします。
これからもよろしくお願いいたします。
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)
ここのとこ恒例にしている、ダンナの両親との
年一回の「わが家のお気に入り宿」家族旅行
。
2008年「あせび野」
2009年「だいこんの花」
に続き、今年は、1月に泊まって感動した「三水館」。
↑
1月に来た時とはすっかり違う雰囲気のエントランス。
ダンナの両親も大の猫好きなので、
・・・が、この日のクロは元気がなく、
なでても微動だにせず、死んだように眠っていて
よく見るとあちこちに傷があり、
額の毛はところどころむしられていて
毛並みも悪く・・・
そして2時間後にお風呂あがりに見た時も
同じ姿勢のままでやはり動かず・・・
「もしかしたら具合が悪いのかな?」
と心配になったのですが、
翌朝、早朝に義母がお風呂に行った帰り
やはり同じ場所にいるのを見かけて喉をなでたら
「大喜びで甘えてきて
「もっと」「もっと」と鬼の催促。
きりがないので、やめてきた」
とのことで、ひとあんしん。
恋の季節だったんでしょうかねえ・・・
思えば1月に来た時は
この冬の最低気温更新という、厳寒日で
お風呂に入ったら露天に続く戸が凍って開かなくなってたものですが
5月はむせかえるような緑。
義母「夏の、黒っぽい緑と違って、今のが一番きれいだねえ」
冬にアップルパイだったお着き菓子は今は
↑
イチゴパイ。
サクサクで、あいかわらず美味しかったです。
お茶しながらだらだらおしゃべりをして、
みんな揃ってお風呂へ。
1月に来た時はびっしり氷で覆われていた露天風呂。
今回は仕切りの窓も全開になって、内風呂にも風が吹き渡り露天気分。
冬の、湯気がこもる温泉もいいですが、
開放感あふれる夏の温泉もいいですねえ。
義母とふたりきりでいろんな話をしながら、ゆっくりお風呂に浸かりました。
「うちにこんなお風呂があったら最高ですねえ」
という私に対し、、露天風呂のまわりの草を見て
「もしここがうちの風呂だったら、あの草とこの草をむしりたい」
とぽつりとつぶやく義母。
どんだけ働き者ーーーー
お風呂あがりはみんなでサロンに集合。
誰もいないのをいいことに、備え付けの冷水をいただきながら
くつろぎました。
↑
ひとり、庭を眺めてまったりする義父
↑
にはおかまいなしに、わいわいおしゃべりする私たち。
その後、義母を連れて館内一周。
3か所ある作家さんの器コーナーは、前に来た時から義母に見せたかったのですが
予想どおり、どれも義母のツボにぴったりきたらしく
「いいねえ」「洒落てるねえ」
を連発。
こういうところはやっぱり、女同士ならではの楽しみですね。
↑
蔵の間に続く階段。
こういう古い民家の雰囲気も、儀父母には懐かしかったようです。
そうこうしているうちに晩御飯の時間になりました。
晩御飯はこちらで。
翌朝、5時頃にお風呂に行き、
クロと心ゆくまで遊んできたという義母。
その頃やっとめざめた私はひとりでお風呂へ。
こちらも窓を開け放して入りました。
気持ちいいです。
お風呂からあがって部屋にもどりかけ、ふと後ろをふりかえると
↑
この席に、ちょこんとにゃん蔵が!
急いで義母を呼んだのですが、ぷいっと事務室のほうに消えてしまいました。
その場に居合わせたお客さん(前にお風呂でいっしょになった)に聞くと
その方のご主人がお風呂から出ると、にゃん蔵がとことこ部屋まで着いてきて
部屋で気が済むまで遊ぶと、勝手にドアを開けて出て行ったそうです。
まあ、一瞬でも義母に見せられてよかったです。
↑
朝食を終えた後はサロンに移って
セルフサービスでコーヒータイム。
部屋に戻って、チェックアウトの準備をしながら
そういえば、
ずっと聞こえていた水音はどこからだろう、と
窓の下を見ると
↑
これでした。
冬は窓を閉め切っていたので気がつかなかったけど
今回は窓を開け放して風を入れていたので聞こえたんですね。
鳥の声、蝉の声、水の音(それに時折義父の補聴器がハウリングした時のポー音が混じって)、
冬もいいけど、夏もいいなあ。
としみじみ思いました。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (1)
昨年5月に初めて1泊し、感動しまくり。
※初めて泊まった時の記事はここ。
さらに昨年末、雑誌の仕事で取材をさせていただく機会があり、なんでこの宿がこんなに隙なく心地いいのか、その理由がわかった気がしたのです。
大人が肩肘はらずにくつろげる宿、
日本人が食べて疲れないフレンチ、
ご主人とシェフの高い志が、館内の小物ひとつ、スタッフひとりひとり、すみずみにまで満ちているから、滞在中ずっと、心地いい感動に包まれていたんだと、今振り返っても思います。
ちなみにここ、夏には1階の2室に露天風呂がつくそうです。
前回の取材時には全室そうなるのかと思って、微妙な気持ちになったのですが
(本格的なフレンチと、小さな温泉宿風のお風呂のアンバランスがここの個性みたいな気がして、全室露天だと逆に、ありがちな宿になってしまう気がしたのです)
大浴場も残り、二階のお部屋は今のまま残るというので安心しました。
↑
前回宿泊したのは、2階のツインタイプのお部屋で
1泊2食、週末価格で1万9500円でした。
(なんでこの値段でできるのか、謎・・・)
不満がない程度に快適だったら、それ以上はムダ、という主義のダンナは
「前のあの部屋で何の不足もない」
と強硬に主張したのですが、私は取材の時から、
「次にダンナと来る時は、絶対にスーペリアツインに泊まろう!」
と固く心に誓っていたのです。
↑
それは、寝室のこの棚にこう、ずらーーーっと本を並べたかったから。
なので、何をさておいてもまず本を並べます。
ああ、もっとっこう、ずらーーっと並べたかった・・・
もっといっぱい送っておけばよかった・・・
ツインルームは一人がけの椅子が2脚ですが
ここはゆったり二人で座れるソファと
↑
マッサージチェアが。
マッサージチェアから外を見るとこんな。
完全に敷地内なので、人目はまったく気になりません。
でもって寝室が分かれているので、かなり余裕です。
↑
残念なのは、洗面所とトイレとシャワールームの仕切りがないことくらい・・・
シャワールームは前回も今回も一度も使わなかったんですが、
必要なんでしょうかねえ・・
このスペースをトイレにして、きちんと分けたほうが使いやすい気が。
↑
アメニティも、1万円台の宿レベルじゃないですよねー
バードウオッチング用のグッズが置かれています。
実際、窓から見たことない鳥を何羽か見かけました。
お好きな方ははまるかと。
クローゼットの右側がドリンクコーナーになっていて
このお着き菓子、もちろん自家製。
「滞在中に口に入るものはすべて作りたい」
「うちのパティシエは一日中、何かしら作ってますよ」
というご主人の言葉を思い出しました。
↑
ワインセラーもある。値段も2千円台とお手ごろです。
ビールはエビスが2本と控えめ・・・あとはエビアンとペリエとジンジャーエール。
ダンナ「ジュースとか、あったらいいなーー」
ソファに二人で座って外を見ていると
ダンナがポツリ・・
「この椅子、邪魔じゃない?」
ってことで、思い切って二人でソファを横にどかしてみました。
(もちろん、帰りには元に戻しておきましたから!)
その結果・・・
確かにこのほうが窓がさえぎられなくて部屋が明るいような。
で、部屋も片付いたのでお風呂へ。
部屋を出た廊下。
突き当たりを左折して階段を降りると大浴場が。
廊下にもプレーヤーが置いてあって、低くボサノバ風のBGMが流れています。
廊下を歩いている間も、なごむーー
廊下の壁にかかってる絵もおざなりじゃないんだけど
気取りすぎてもなくて、
このさじ加減が、大人な感じ。
窓の外には滴るような緑と、ところどころに巣箱が。
↑
大浴場前の廊下の窓から見えるこのオーナメントが好きでした。
↑
このお風呂、大好きで。
窓の外の緑が気持ちよく、濁り湯にその緑が映ってもーサイコー。
にごり湯って、癒されますねえ。
でもって、ここでいっしょになった人とちょろっと話をしたりとか
そういうのがまたいいんです。
ダイニングで再会して、ああ、ご主人はああいう人か、と
ひそかにウオッチングしたりして。
全室露天になってここがなくなったら寂しい、と思ってたのですが
そうじゃなくてよかった。
部屋に戻る途中のライブラリー&パソコンコーナーも
明るくて気持ちいいです。
旅館のライブラリーって、写真集とか画集とかでおしゃれにまとめてたり
ビジネス本とかヒット本を並べてたりであんまり食指が動かないのですが
ここのラインナップは、本好き、小説好きな人の本棚みたいで
いいです。
新刊本が次々に出るので、ついそれに追いかけられちゃうけど
一度は読んでみたいと思っていた本がいろいろあって
そのうち、本を一冊も持たないで3泊くらいして、
この本棚の本を読み漁ってみたいわあ。
わがまま言えば、翻訳ものがもう少しあるといいなあ。
あと好きなのは
↑
このキーカバー。
触れただけで癒されるようなキーカバー、ということで特注したそうで
ほんとに、使い込んだみたいなやわらかい、気持ちいい手ざわりなんです。
こうやって開くと、中から別々に引き出せるようになってる。
キーにここまでこだわってる宿は、ほかで見たことないです。
そんなこんなでいよいよ、ディナー。
6時に予約したのでまだまだ明るく
↑
壁のこの絵は、ワイン好きで知られる画家さんの作品だそうで
どれもいい味出てます。
ダンナ「赤い額縁がおしゃれだねー」
ディナーのレポートはこちらで。
スパークリングワイン飲みすぎて、爆睡。
めざめると
まっさきに、窓の外の緑が目にとびこんできます。
幸せだー
9時過ぎにダイニングへ。
ほんとに、襲われるんじゃないかってくらい、すごい勢いの緑ですよ。
そしてここは朝ごはんもすごくて、朝からコースメニュー。
軽いディナーくらいのボリュームとクオリティです。
ドリンクは
ジュース(フルーツ5種・トマト・若葉)
静岡県ふるさと牛乳orおまかせワイン
からチョイス。
もちろん私はワインですよ!!
地物の豚をワラでいぶして作り上げた
自家製のス
モークハム
オーベルジュ草庵でも感じたのですが
こういうオーベルジュの自家製ハム・ソーセージって
保存しないですぐ食べるものなので、塩味が穏やか。
だからお肉の味がしっかり味わえる、
いわばオーベルジュでしか味わえないものだなあと思います・・
野菜料理は、以下3品からチョイス。
自家菜園ハーブのサラダ
or三島の
スティック野菜
or箱根の温野菜
↑私はスティック野菜。
真ん中のソースは、アンチョビ、味噌、マヨネーズのミックスで、
前に泊まった後はこれにはまって家でも作りまくりました。
↑ダンナは温野菜。
うーーん、白ワインにはこっちが合ってたかも。
メインは以下から選びます。
地卵のオムレツ
デミグラスソース
函南トマトのソース
プレーン
or
シェフおすすめ、本日の鮮魚料理
or
そば粉のパンケーキにのせた目玉焼き トリュフ風味で
or
箱根 笹豆腐のステーキ
味噌のソースで
↑
私は豆腐ステーキ。
いや、ほんとに、ディナー級の存在感。
でもって、ヘルシー。
洋朝食って、ちょっと油がヘビーに感じることが多いんですが
これは体にやさしい軽さとおいしさでした。
まさに「大人にやさしいフレンチ」ですな。
↑
ダンナは本日の鮮魚料理。
・フルーツのスープ仕立てと紅茶のブリュレ
・コー ヒーor紅茶(ダージリン)or緑茶
隣の女性の椅子にだけ、クッションがあったので
スタッフの方にちらりと聞いたんです。そしたら
「ご妊婦さまでしたので・・・」
その心配りにまた感動して、惚れなおした。
二日目は一日中雨、
しかもすごいどしゃ降りで。
まあ、私たちが泊まる時はだいたいこんななんでもういいですが。
なんで部屋ですっと、音楽を流しながら
がりがり本を読んでいました。
↑
備え付けのCD.
↑
ジャニス・イアンが多かったかなー
懐かしかった。
持ってきた本の本命は、昨年の「このミス」海外部門で1位だった
「犬の力」上下巻
だったのですが、これがどうにもこうにもダメで。
10ページくらい読み、全体を流し読みして
5分でアウト。
ハードボイルドすぎて、私には歯が立たず。
勝見洋一さん、大好き。
元・奥さんの桐島洋子さんのエッセイも20代の頃から大好きで
昔は憧れたものですが、勝見さんのと読み比べると
かなり乱暴というか野蛮というか、大ざっぱな感じがしてしまいます。
文筆家としての才能の質の違いでしょうが・・・・
↑
今回の大ヒットはこれ。
ほんとに時間忘れて読みふけりました。
時代小説苦手だったんだけど、そんなの突き抜けた面白さ!
↑
クリスティの創作メモを集めた「アガサ・クリスティの秘密ノート」を読んでいたら
たまらなくいろんなのを読みたくなって。
これは別名義で書いたミステリじゃない作品ですが、
人間の憎しみの深層心理を巧みにドラマに仕立てていて
これも一気読み。
「光媒の花」は期待はずれ・・・
「週末の欝金香」は前に読んだのばっかりだったのですが
ひさびさに読んだらまた泣けた・・
夕食の着替えで気がついたのですが
ここのクローゼット面白い。
左右どちらからもあけられて
引き戸にもなっている。
二日目のディナーはこちらで。
夜もますますすごい雨。
そして二日目の朝食。
↑根菜のスープ。
↑ピラフ。
↑食べ切れなかったパンはこうして包んでくれる。
夏にはここに、お風呂ができるのかーー
ダンナは
「僕はお風呂のない、一番小さい部屋で何の不満もない」
と言い張ってるけど
(十分快適なので、それ以上必要ない、というスタンス)
私はお風呂のあるj部屋に泊ま。りたいなあ・・
今回、仕事で煮詰まり気味のまま来たので
ついついお風呂でも、仕事のことばかり考えちゃって・・
私は家ではお風呂で本を読むので
本を読まないでお風呂に入ると、仕事のことを考えてしまう因果な体質だと気がついた
次はいつ来れるかなあ・・・
| 固定リンク
| コメント (3)
| トラックバック (1)
●1日目
山形って遠いイメージあったんですが、東京駅→米沢で新幹線1本、2時間4分。乗り換えないので、新幹線や小田急や登山鉄道をちょこちょこ乗り換える箱根方面よりむしろ、ラクですぐついた感じでした。
米沢駅は出口がひとつのちっちゃい駅で、事前にお願いしてあったので、改札を出るとお迎えの方が待っていて、車で連れて行ってくれました。
車で10分から15分というところでしょうか・・・
車内はジャズのBGMが流れていて、早くもくつろぎモードに。
↑
車まわしから建物のほうを見ると、お迎えのスタッフが待ち構えています。
↑
玄関を入ると・・・
↑
左手にフロント、中央に2階の客室(8室)に続く階段、
階段の手前には1階の客室(2室)に続く廊下があります。
全10室の小さな宿です。
↑
ロビーにはバーカウンター。
↑
グランドピアノとソファがあります。
左手奥が大浴場の入り口、その左手がダイニングルームの入り口
その間に、貸切露天風呂に続く扉があります。
これですべて。
とてもこぢんまりとして、移動距離の少ない宿であることがわかると思います。
ちなみに私たちは1階の部屋だったので階段移動もなく、大浴場も気軽にひょいひょい行けて、部屋に露天がない不便をあまり感じませんでした。
↑
ロビーのソファに座ると、正面は鉄道ビュー。
山形新幹線や、2両編成のローカル線などが見えて
お好きな方にはたまらんのではないでしょうか・・・
↑
ロビー手前部分。
ストーブとライブラリーコーナー、お土産コーナーがあります。
その間に見えるドアは、酒蔵です。
ご飯の前にここに寄って、好きなお酒を選び、そのカードをカウンターで渡すシステム。
ボトルが手にとって眺められるので、酒好きにはたまらなく楽しいアイディアだと思います。
↑
お着き菓子は、メレンゲ菓子と抹茶。
このお菓子は売店でも売っています。
↑
ここは食事の時も、カップルで違う器を出してくれるので
楽しいです。
↑
ライブラリーコーナーは、んんん
わりといきあたりばったりな感じのラインナップかな・・・
チェックインは、事前に予約した内容をプリントアウトして持ってきてくれて
サインするだけなので簡単でした。
このチェックインでとても印象に残ったのが、気さくに話しかけて来てくれた、まだ若いスーツ姿の女将さん。
すごく親しみやすく、かつ節度があり、マニュアルっぽくない温かい対応だったんです。
なんかこう、計算されたライトさではなく、
人柄から滲み出る東北特有の素朴さ、かまえのなさというか・・・
でもちゃんとプロとしてのスマートさもあって。
ま、実際モデルさんのように背が高くてスタイルがよかったのでよけいにそう感じたのかもしれないですが。
滞在中、何度かお話するチャンスがあったのですが、ダンナも私もこの若い女将さんにベタ惚れでしたの。
私「昔さ、箱根吟遊で、和服の女将さんが挨拶に来て、こっちが部屋のテーブルでご飯食べてるのに床に膝をついて頭を下げられて、なんか居心地悪かったよねー」
ダンナ「あれは引いたよねーー」
私「宿のスタイルと合ってないしねえ・・・」
◎お部屋に案内されます。
ここは5年前にリニューアルしたばかりで、いろいろなタイプの部屋があるのですが、私たちが予約したのは北欧風のインテリア。
↑
「みすず」です。
入った瞬間、すごく清潔感があって爽やかなハーブの香りが!
後でうかがったら
↑
このルームランプの上にアロマオイルをたらしているんだそうです。
初日はラベンダーとグレープフルーツのミックスで、夜のターンダウンの時は香りが強くなっていたのでたぶん、補給してくれたのだと思います。で、翌日のランチから戻るとちょっと違う香りになっていました。
とにかくこの香りがあるだけで、部屋に入った瞬間にふわっとくつろげるんです。
普段、家であまりそういうことをしないからなのでしょうが、これはとってもよかったです!
そんなにお金もかからなそうだから、ほかもやればいいのに。
お部屋は、以前は和室2部屋だったのを一部屋にしただけあって
この宿の中で一番広く、
1階隣の和室の約2倍の広さ。
お値段はこの部屋が平日26,250円、隣が18,900円。
広さを考えるとおトクな部屋の感じがします。
↑このランプとか
↑
テーブルセンターとか、北欧テイストでカワイイです。
女子好みですね。なんか落ち着きます。
↑
ちなみにテーブルのグリーンは、次の日のお掃除の時にガーベラに変わってました。
↑
窓から新幹線がすぐ近くに見えます。
ここは部屋も広いし、天井近くまで窓なのでよけいに広く感じます。
(2階の洋室は面積は広くても、窓はここほど大きくないとか)
↑
ソファ正面に棚と仕切りがあり
その奥がベッドルームです。
↑
この棚が、位置的にも高さ的にも本を置くのにぴったりでとっても嬉しかった!
↑
ベッドルームも落ち着いた雰囲気です。
◎細かいところチェック
↑
入り口に入ってすぐ右手に、天井までの大きな鏡があり
クローゼットがあります。
用意されているのは浴衣と館内着、たび、
バスタオル2枚にフェイスタオル1枚です。
浴衣はシンプルな無地で、変な柄がないのが嬉しい。
帯がちゃんとおなかの所に板みたいのが入ってて、締めやすかったです。
この帯、ほんとにいいと思うのですが、見たのは「雪月花」とここだけです。
↑
足袋も、かかとがあるちゃんとしたやつでした。
そして驚いたのがトイレ。
↑この広さですよ・・・
前は洗面所とかだったと思うのですが、車椅子仕様ですよね。
お年寄りのカップルもこれなら安心。
↑
洗面所はシンプル。
アメニティも、なぜかヘアパックが1袋ついてましたが、あとは歯ブラシ、レザー程度。
といっても、お風呂場にはスキンケアのボトルがあるので困ることはないのですが。
あと嬉しかったのは
↑
読書灯が最初から用意されていたこと!
明るいので結局使わなかったのですが、この気配り!
↑
冷蔵庫は、フリーザーもついた家庭用のもの。フリーザーにはハーゲンダッツのアイスクリームがありました(有料)。
ドリンクは、ビールがたっぷり8本なのが嬉しい!
あとはお水、お茶、スポーツドリンク程度。
ロビー横の酒蔵のお酒を自室にも持ち込めるので、冷蔵庫にはビール以外のお酒はいらないんだと思います。
そして
↑
初めて見る形のタオル掛け。
とっても使いやすかった。
↑
棚の上にはCDプレーヤーがあって、
↑
5枚のBGM用CDがありました。だいたいこれを聞いていましたが、ちょっと傷がついてるのもあったかなーー
プレーヤーを見たダンナが
「あーー、ナカミチ君だー懐かしい」
「あらお知り合いですの」
「うん、昔は偉そうでつきあいづらい奴だったんだけど、最近はそうでもないって感じかな」
◎お風呂はこんな感じ
とひととおりチェックが終わり
とってもいいんでね?
という結論に達した私たちは、いそいそと大浴場へ。
交代制の大浴場がふたつあり、
「時と光の湯」が露天あり、
「森と風の湯」が内湯のみ。
チェックアウト後のお掃除タイムを除いて基本的に24時間は入れます。
夕食時間で男女交代。
「森と風の湯」が到着日、女湯で
「1泊だと女性は、大浴場の露天に深夜かチェックアウト前しか入れないのか」
「箱根吟遊の月代と同じスタンス」
とがっかり(後で誤解と判明)
↑
洗面台は1箇所のみ。まあ、10室でお風呂が4箇所だからいいのか・・・
↑
狭い・・・
洗い場との間に境があるので、余計に狭く感じるんです。
湯気がこもっていたので少し窓を開けたら、川のせせらぎが聞こえてきてとても気持ちがよかった。ひとりだったので、しばらくそうやって露天気分を味わっていました。夏は開け放すみたいなので、夏のほうが気持ちいいのかも。
↑
豪華じゃないけど、ひととおり過不足泣くそろってます。
このお風呂であまり満たされなかった私は、そのすぐ隣にある
↑
貸切風呂にも行ってみることに。
↑
幸い、2個とも空いていてすぐに入れました(札を裏返して中からロックするだけのシステム)。
日曜&月曜の二泊で、数回行ったのですが、いつも両方あいてました。たまたまかな?
↑
目の前が川で、せせらぎの音が聞こえてとても気持ちがいいです!
屋根つきなので雨の日もOK!
二回目からは本を持参して、ここでまったりと読んでいました。
極楽ーー
ちなみに二つある貸切風呂は、風景もつくりもほぼ同じです。
部屋に帰ってダンナに
「あたしもう、ここでは貸切にしか入らない」
と宣言したほど。
お風呂上りにはバーのカウンターに井戸水のサービスが。
でも私は
↑
こっちがよかったんだけど、なぜかいつもカウンターが無人でチャンスがなかったのでした・・・
◎ディナータイム
そしていよいよ、晩御飯の時間。
くわしくはこちらで。
↑
ダイニングルームは鉄板焼きのカウンターとお座敷、個室があり、
この日はカウンターに案内されました。
↑
お肉屋さんをルーツに持つ宿だけに、冷蔵ケースには芸術的なお肉がずらっと。
↑
牛肉尽くしだったけど、飽きさせないアイディアと量と構成で、最後まで大満足!
年配の方でも大丈夫だと思います。
↑
食後はロビーでデザート。
みんなゆっくりくつろいで、いい雰囲気でした。
↑
夜、また貸切風呂に入りに行くと、ロビーはキャンドルが灯されていい感じでした。
●二日目
◎朝食です。
朝食は8時半から。
お風呂に入ってさっぱりしてからダイニングルームへ。
↑お座敷はがらんとしてます。
部屋数からして、カウンターと個室だけで充分なはずなので
ここは昔、団体客を入れていた名残なのかもしれません。
朝食は、個室に案内されました。
突き当たりの角部屋。明るくてきれい。
↑
窓の外に、不思議な木がありました。
↑
温泉卵と漬物がすぐに運ばれてきて。
↑
ひとくちずつの盛り合わせスタイル。
ちょっとずついろんなのが食べられて、これはよかったです。
左上から時計まわりに、
「なめこおろし」「冷奴」「とろろ」「金平牛蒡」「明太子」「卵焼き」「肉の煮凝り」「梅干」「おひたし」「焼き魚」
どれもたまらなくご飯が欲しくなるおかずばかりで、しかも一口なのでちょっと食べてみたいサイズ。炭水化物絶ち中の私もたまらず、ごはん完食です。
↑野菜サラダと切り干し大根、味噌汁。
↑
この味噌汁が、最初「豚汁かな?」と思ったら、なんとトロトロになるまで煮込んだ柔らかい牛肉(スジ肉?)でした。
これがまた絶品で!
↑
食後にヨーグルトが運ばれてきて、朝食はおしまい。
ロビーで、コーヒーのサービスがあります。
カウンターでいただきました。
ロビーは朝刊を読みながらコーヒーを飲む人たちでいい感じ。
コーヒーは目の前で豆をひいてドリップでいれたてを出してくれます。
◎ランチも食べられます
ランチが館内で食べられるとやっぱり嬉しい。
メニューは温かいおそばと冷たいおそば、あと和食のコースが3つありますが、晩御飯にひびきそうなのでおそばをチョイス。
「朝、打ち立てのおそばですので冷たいのがお勧めです」
といわれ、チェックイン時に冷たいのをふたつお願いしてあったので、お昼にふたたびダイニングへ。
↑
とろろと薬味が先に運ばれてきて
量もほどほど。
歯切れのいいおいしいおそばでした。
連泊は私たちだけだったので、静かな館内。
お昼を食べてる間に部屋のお掃除をしてもらっているので、食後はロビーで本を読んで待つことにしました。
するとスタッフの方が
ひざかけと
いれたてのコーヒーを持ってきてくれた。
ここのスタッフは皆さん、ほんとによく気がついて感じいいんです。
「トレイン・ビューの特等席ですよね、ここは」
と言ったら、女将さんが
「お嫌いな方もいるんじゃないかと・・・」
と顔をくもらせました。
確かに、大浴場に入ってると新幹線が通過する音がガード下みたいに響くことがあるし
うるさいって感じる人もいるのかもなあ・・
と言ったらダンナが
「そんなことないんじゃない?相手はたかが山形新幹線だし(←そんなに本数がないという意味らしい)」
◎もうひとつの大浴場に入れた
お掃除が終わって部屋に戻り、一休みしてからダンナは再び大浴場へ。
戻ってくると
「昨日と男女が入れ替わってたよ」
つまり、箱根吟遊のように男女の入れ替わり時間が固定ではなく、一日交代なんです。ですから二泊すれば、違う時間帯に別のお風呂に入れるわけ。
というわけで、浮き浮きで「時と光の湯」へ。
↑洗い場も広い!
↑
手前が内湯、奥が露天。
ガラス張りなので、実際の面積以上に広く見えます。
ここの露天は川が近く、とても気持ちがよかった!
前日とは一転して大浴場派になり、チェックアウトまでに3回も入りました。
部屋に戻ると
↑
いつものようにダンナが爆睡してた・・・
◎晩御飯(2日目)
ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶの中から二日目は、すき焼きをチョイス。
お味噌が少し入ってるということですが、ほとんどわかりませんでした。
すき焼きを食べるといつも夜中に喉がかわくのに、不思議なことにこれは、夜中に喉がかわかなかったんです・・・
ほんとにほんとにおいしかったのですが、私は二日目ともなるとやや牛肉もたれ・・・
ダンナは全然平気で、私の分まで食べてくれました。
この夜も食後のコーヒーをロビーのカウンターでいただいたのですが、そこでサービスをしてくれたスタッフの若い女の子が面白かった!
スタッフ「女将さんのお兄さんが、黄木(おうき)というレストラン部門を担当していらっしゃるんですが、お兄さんも女将さんに似てモデルみたいに背が高くてかっこいいんです」
と、予想を超えた、特に関係ない情報をくれて、大爆笑。
そこですっかり彼女が好きになって、自分たちが泊まってる「みすず」について聞くと
「私、あの部屋が一番好きですねえ・・・
2階にも洋室があるんですが、すこし重厚なトーンだし」
としみじみ。
ほんとにほんとに、「みすず」の部屋が好きなんだなあ、
この宿を愛してるんだなあ
と、ほんわかあったかい気持ちになったのでした。
と同時に、私たちもこの宿がますます大好きになったのです。
◎朝食(二日目)
さすがにおなかがもたれていたので、二日目は洋朝食だったのが嬉しかった・・・
↑
たっぷりサラダ。
上の牛肉のコールドミートみたいなのがまたおいしくて。
↑
ジャムはいちご、ママレード、ブルーベリー。手前はケチャップ。
↑
オレンジかグレープフルーツのジュースから始まり
↑
パンはもちろん熱々でした。
↑
この雑穀のパンみたいのが面白い味でした。
正直、私はこのベーコンもソーセージも手付かずで残してしまいました。
それくらい、お肉がもう細胞のすみずみまでびっちりって感じで。
そしてこのオムレツ、形も美しく中身もとろとろで素晴らしかったのですが
なぜか味がまったくついてなくて、テーブルに塩もなく
ベーコンの塩気で食べる、ということなのでしょうか??
ダンナ「それにしても、まったく味がないと食べられないよ!」
オムレツ大好きなだけに、ものすごくがっかりしてたのでした。
うーーん、次に泊まるときは、オムレツに塩味をつけてくれるように頼むのを忘れないようにしよう・・・
◎「すみれ」について
もともとは大正時代に創業した米沢牛の専門店。
昭和初期に、その看板娘が東北初の女性タクシードライバーなったことから
タクシーの名前をとって「すみれ」にしたのだそうです。
ロビーの隅のお土産コーナーには、昨晩、スタッフの女の子が「モデルのようにかっこいい」という女将さんのお兄さんが運営する「レストラン黄木」の牛肉製品が多数おいてあります。私もしぐれ煮とか牛佃煮とか、お土産用に買い込みました。
↑
初日のディナーに出た牛の酒粕着け「すみれ漬け」がものすごくおいしくて、できれば買って帰りたかったのですが
帰るころには「肉はいい...」という気持ちになっていてパス。
お土産に、とも考えたのですが、3枚入りが一番小さいサイズで、それでもかなり大きく、しかもクール便でないと駄目なんで、会社宛やひとり暮らしの人には送りにくいし・・
と、断念。
でも通 販で買えるようなので、大勢人が集まるようなことがあったら、これを買おうと心のメモ帳に記録。ちょっと味が濃いけど、お酒のおつまみには最高だし、丼にしてもよさそうだし。
↑
晩御飯には3切れだけ出た。これで日本酒3合はいけると思う。筍も甘くてホクホクで最高だったなあ・・・でまた牛肉と筍は、合う!
チェックアウト後、駅まで車で送ってもらいました。
昨夜の
「私はみすずが一番好き」
と目を輝かせて言った女の子が見送ってくれ、
車にのってだいぶしてふと後ろを振り返ると、まだずっと手を振り続けてくれていて、あわてて後ろをむいて手を振り返し・・
仙石亭の「片ピー」といい、ここのところ、温かくていいスタッフさんに恵まれているなあ、幸せだなあ
と思ったのでした・・
ダンナもとても気に入ったらしく、再訪する気満々です。
| 固定リンク
| コメント (5)
| トラックバック (0)
購読してるホテル愛好会の雑誌(といえばわかる方にはすぐにおわかりでしょうが)から、「好きな旅館ベスト10を選ぶ」というお題を出されたので、ダンナにも協力してもらいました。
とはいえ、漠然と聞いてもダンナはわからないと思ったので
↑
過去に宿泊した宿で、ダンナが好きそうなところを20軒選んで付箋に書き、
上から並べてもらう作戦。
で、最初にダンナが並べたのが
↑
果てしなく悩むダンナ・・・。
↑
上のふたつは不動だけど、
こっから下が迷う迷う・・・
あーでもないこーでもないと動かし動かし・・・
これかな?
と思いきや
↑
最終的にこれに。
一方私は・・・
↑
これでほぼ決まりかけたけど、
最終的に
1.
海のしょうげつ
2.
二期倶楽部(本館)
3.
アルカナ・イズ
4.
だいこんの花
5.
三水館
6.
あせび野
7.
箱根吟遊
8.
べにや無何有
9.
蔵群
10.
玉峰館
にしましたが、正直、まだ「違うかな?」って気持ちも・・・
「蔵群」「玉峰館」はピンポイントで好きなところが強烈だからはずしたくなかったけど、総合点では10位に入らない気もするし・・・
そしてこの選んだ理由も、
ダンナは個室露天はマストだけど、大浴場も広くなきゃイヤ、
私はホテルや旅館っぽくない、ちょっと味のあるインテリアが好き
っていうことがわかったのでした。
ちょっと面白かった。
*今後の予定
4月・・・「すみれ」
5月・・・「オーベルジュ漣」
6月・・・「三水館」
7月・・・「だいこんの花」
5月以降すべて再訪なのがちょっとさびしい・・・
でも7月に泊まる「だいこんの花」は、
「杉もみじ」というお部屋で、
前に一度とまって、「だいこんの花」の中でも一番好きな部屋。
サンルームみたいなつくりで、本を読むには最適。
※ここでも見れます。
今から楽しみでしかたありません。
今日、決めました。
ダンナの超溺愛する鉄板焼き屋のご主人が
「この宿、気になってる」
のひとことで。
じつは私もずーーっと前から気になっていたの
でもなんとなく、きっかけがなかったんだけど
そんなわけで
電話したらとれたのでざっくり決めましたと。
この部屋です。
| 固定リンク
| コメント (4)
| トラックバック (0)
最近のコメント